FXトレードにしても株式トレードにしても、ある程度知識と経験が必要となります。
そのためもあってか、各FX会社や証券会社では『デモトレード』というものが用意されております。
これは文字通り模擬の取引であり、仮想でトレードで実際の取引のようなトレードを行うことができるものです。
トレードに参照するチャートは、各会社が提供する独自のチャートであったり、リアルタイムの市場データを利用したものなどがあります。
これを使用することでトレードの操作の流れなどを模擬練習することができます。
よく初心者トレーダーに対してのアドバイスとして「実際のお金でトレードする前に、デモトレードを行ってください」というものを見かけます。
しかし、私はおすすめしません。
確かにデモトレードを行うことは、トレード操作の一連の流れを把握するため、トレードの基本的なテクニックを学ぶためには有用です。
しかし、このようなメリットよりデメリットの方が大きいと思っています。
私がデモトレードをおすすめしない理由を以下に記載します。
メンタルが鍛えられない
まず、これが最大の理由であり、これが一番のデメリットと言っても過言ではありません。
デモトレードでは仮想のお金で取引するものです。
この実際のお金が動いていないという状況は、トレーダーとしての実力が付きにくいものです。
何故ならデモトレードでは、実際に自身のお金を使ってエントリーした時に感じるものが感じられないからです。
自身の実際のお金が増えたり減ったりするような状況に直面したときに感じるような、恐怖、欲望、緊張といった感情的な要素です。
つまり「お金を失うかもしれない」というリスク・恐怖感、「もっと儲けれられるかもしれない」という欲。
これらの心理ストレスです。
これらのストレスはトレードの意思決定に大きな影響を与えます。
しかし、「失敗してもお金が減らない」デモトレードではこのストレスを体験することができません。
いくらデモトレードで上手な取引結果を得られたとしても、何のストレスもないトレード経験は実際の取引には何の役にも立ちません。
感情が揺さぶられる状況の中でいかに冷静に判断できるのか。
どんな状況においても感情に流されることなく判断できる「強靭なメンタル」が利益を伸ばしていくためには必要です。
エントリーする箇所やタイミングを誤ってしまう、エントリーした後も離脱タイミングを誤る。
このようなことは「損小利大」を目指すトレーダーにとっては致命的なミスです。
実際にデモトレードで上手く取引ができるようになった人が、現実のトレードに参加した途端全く利益が出なくなった、という話などネット上にはゴロゴロ転がっています。
デモで、減ったところで痛くも痒くもない100万円を取引することは容易いと思います。
しかし、実際に100万円を持っていると想像して、20万円減ってしまうかもしれない取引をデモと同じ気持ちでできますか?
トレードで勝つためにはストレスがある状態でトレードし、その実力を磨いていかなればならないのです。
では、どのようにしてその実力をつけていけばいいのか?
それはデモトレードではなく、最初から自分のお金でトレードするのです。
本当になくなってもいいお金を、実力を磨く代金として練習に使うのです。
1万円でも5万円でもいいので、ロット数を一番低くして、極力ダメージの少ない形でリアルマネーでトレードするのです。
はじめは数百円でも勝てれば嬉しいものです。
失敗しても数百円程度の損失ですのでそこまでリスクにはならないでしょう。
そして、急激な値動きで大幅にマイナスになったとしても、XMのようなゼロカットシステムが採用されている会社で取引すると借金を抱えることもありません。
そうしているうちに、ストレスのかかった状態でしっかりとトレード判断ができるようになります。
しっかりとした判断能力が備わってきたら、徐々にトレードの金額を上げていけばいいのです。
リアルトレードを最初から実践するかしないかで実力の伸びるスピードに歴然とした差が出ます。
最終的に大きく稼ぐためには、大きな金額を動かすメンタルが必要です。
メンタルを鍛えることを最初は優先するべきです。
それができるようになれば後は金額を上げていきながらメンタル強度を上げていくのです。
リアルチャート特有の動きを学べない
デモトレードで使用されるチャートはリアルのチャートを使用している業者もあるようですが、デモトレード用のチャートを使用している業者もあります。
そのような擬似チャートでデモトレードなど最悪です。
トレードで勝っていくためにはリアルチャートの動きを捉えることは不可欠です。
リアルチャート特有の予測不能な動きに慣れることが必要です。
それがないデモ用チャートで勝てたとしても何の意味もありません。
例えば、アメリカの雇用統計など経済指標が発表となるタイミングでは、テクニカル分析では全く予測できない動きをします。
しかもその値幅は時にとんでもない値動きをすることがあります。
デモトレードでは、その時の経済状況やニュースの影響など、その時点での市場の影響力を考慮したトレードを身に着ける難しいです。
そのため、デモトレードだけに頼っていると、実際の市場の変動性や市場の動きに対する反応を学ぶ機会を失うことになるのです。
以上の理由から、デモトレードは「トレードの基本的なスキルを学ぶツール」として有効な箇所もあり、全否定はしません。
ですが、リアルトレードで勝っていくにはおすすめできません。
トレードの仕方を学ぶのではなく、実際に勝つ実力をつけなければなりません。
それはリアルトレードでしか得られない経験を得ることから始まります。
私がFX手法を教えた人には、私がデモトレードではなく少額でいいから実際のトレードから始めたほうがよい、という話を聞かずデモトレードから始めた人がいます。
しかし、結果的に教え通りにリアルトレードから始めた人はどんどん利益を伸ばしている中、デモトレードで勝てるようになってからリアルトレードを始めた人は、リアルチャートでいつまで経っても上手くエントリーポイントを掴めずに実力も全然伸びていません。
この理由はよくわかりませんが不思議なことに、その後のリアルトレードで勝つための実力もつきにくいという結果になっています。
つまりデモトレードに慣れてしまうと…
- デモで得たスキルはほぼ役に立たず、リアルトレードの実力をつけるまで結果的に時間がかかる
- リアルトレードに移行しても実力がつきにくくなる
これからFXトレードで稼いでいきたい、利益を積み上げていきたいという方は、是非、少額でリアルトレードから始めてみてください。
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