「バイナリーオプション」という言葉は聞いたことはありますか?
バイナリーオプションとは「一定時間後に現在より為替レートが上がっているか下がっているか」を選択する「投資」です。
判定に使うチャートはFXと同じものなので、FXと似ている、もしくはほぼ同と考えておられる方もおられるでしょう。
しかし、FXとバイナリーオプションは似ていますが、投資としては全く異なるものです。
ロット数や証拠金維持率、pips計算など、少々慣れないうちは難しい計算をしなくてはならないFXとは違い、上がるか下がるかを選ぶだけなので簡単ではあります。
なので、ついつい簡単な方に飛びついてしまいがちですが、結論から言いますと私はバイナリーオプションはお勧めしません。
FXで利益を出すよりもバイナリーオプションで利益を出す方が大変難しいからです。
安定的に利益を積み上げていくのであればFXの方に優位性があります。
ここでは、FXとバイナリーを比較することで、私がバイナリーをお勧めできないポイント、FXの優位性を説明したいと思います。
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バイナリーオプションをお勧めできない理由
まず、主な理由として下記が挙げられます。
- ギャンブル性が高い
- FXよりも簡単であるという錯覚を起こしている
- 利益を出せる期待値が低い
ギャンブルの定義はいろいろあると思いますが、不確定要素が多い選択肢にお金をかけるというものがギャンブルとするなら、バイナリーはFXよりもギャンブル性が高いと言えるでしょう。
もちろんFXにも不確定要素があり、ギャンブル性が存在することは否定できません。
しかし、FXに比べてバイナリーは「時間」という不確定要素が絶対的に排除できません。
FXでは、エントリー後に一時的に含み損を抱えていたとしても待って、含み益が出たタイミングで決済するという手段を取れますが、バイナリーでは確定時間がきたら強制的に決済となります。
「あと〇分後だったら予想通りの方向にチャートが動き勝っていた」ということが起きうるのです。
トレーダーはエントリータイミングを計っているとき、このチャートが「いつ」「どうなる」ということを考えています。
一定の時間が経ったら決済というバイナリーは、このFXトレーダーでは考えなくてはいけない「いつ」ということを考えなくて済みます。
この「考えなくていい」というところが簡単に思えてしまうのでしょう。
しかし、投資の世界で勝っていきたいのであれば、それは命取りです。
これから今見ているチャートが上がるのか下がるのかを判断するという点ではFXと同じでしょう。
しかし、バイナリー特有の「いつまでに」という概念は単純にFXの難しさに上乗せされた不確定要素です。
リスクが増える要因を増加させるもの以外の何物でもありません。
また、FXにおいて利益を大きくするには、その分レートが動かなくてはなりません。
エントリーしてからどれだけ時間が経とうとも1pipsしかレートが動いていなければ、1pips分の利益にしかなりません。
一方バイナリーは、例えば「5分後に上がっている」というエントリーを10万円(ペイアウト率1.0倍)で注文した時、その5分後に1pipsであろうが、100pipsであろうが上がっていれば資金は2倍に増えます。
本当に単純明快で手を出しやすいように思えます。
ところが、レートの動きというものはそうそう単純な動きをするものではありません。
その複雑さの中でどれだけ上がるか下がるか判断するだけのFXに、それに加えて「いつまでに」ということも判断しなければならないのです。
仮に今見ているチャートが今後上がるだろうと判断できても、10分後に本当に上がっているかを判断することは非常に難しいのです。
このチャートを見てください。
「上昇トレンドだし、これから上がるだろう」と判断し、「5分後:ハイエントリー」をしたとしましょう。
ところが、チャートは思惑通り少し上昇の気配を示しましたが、5分後のポイントにおいては一度チャートがエントリー時のレートより下がってしまっています。
つまり、負けトレードです。
「10分後:ハイエントリー」だった場合、再度チャートは上昇し勝ちトレードとなります。
つまり、結果的に想定した動きになっていたとしても、5分トレードだったら負けで、10分トレードだったら勝てたということですこのバイナリー取引の5分後という決済タイミングだと負けエントリーとなるのです。
しかし、これがFXトレードだったらどうでしょうか?
一度はエントリーレートより下回って含み損は抱えたとしても、自身で決済しなければ損失にはなりません。
基本的にチャートはN字を描くように形成される特徴があるので、このような動きは珍しくありません。
そして、直近安値は下回ってないので損切りはせず様子を見ていると、やはり読み通りチャートは上昇しました。
プラス収支となることが確認できたら、エントリー前に判断したチャートが伸びるポイントまで待って決済です。
つまり、バイナリーでは負けだったものがFXでは勝ちに持っていけるのです。
決済タイミングは自身の裁量であるというところがFXのトレードにおいて有利なポイントなのです。
不確定要素が1つのものと、2つのものではどちらがトレードが容易なのか言うまでもないでしょう。
こちらもギャンブル性が高いに通ずるものですが、バイナリーのルールはトレーダーにとって非常に不利なものです。
ギャンブルでは必ず主催者に利益が出るようにルールが設定されています。
バイナリーをやったことがある方ならご存知と思いますが、バイナリーにはペイアウト率というものが設定されています。
例えば、ペイアウト率が1倍のとき10万円でエントリーし、予測通りにレートが動けば「エントリー金10万円とエントリー金額の1倍が上乗せされ、合計20万の払戻し」となります。
つまり、エントリーで投じた金額を倍にすることができるのです。
確率は1/2だし、勝ち続けられればFXに比べて資金の増えるスピードが凄まじいので、ついつい簡単に思えてしまいますが、そんなにチャートを読むということは簡単でありません。
いくら相場分析を日頃行っているプロのトレーダーがFXで今後の動きを予測したとしても、毎回その想定通りに動くなんてことはそうそうありません。
ただでさえ簡単ではないFXの相場分析にもかかわらず、バイナリーではさらに「時間の制約」という条件が付きます。
その条件下で相当の凄腕トレーダーでもトレードで勝率は5〜6割いけば良い方なのではないでしょうか。
5〜6割勝てるなら利益が出せるだろうと思うのは、まだ早いです。
先ほども言いましたが、バイナリーにはペイアウト率というものが設定されています。
そしてペイアウト率が2倍ということはほとんどありません。
そのほとんどが「1.8倍」や「1.7倍」です。
これはつまり…
極論、上がるか下がるかですので適当にエントリーしても勝率は5割です。
それでも勝って負けて勝って負けてを繰り返すと、マイナスが増えていくことがわかると思います。
これが主催者側が利益を出せるカラクリでもあります。
一方FXは、ペイアウト率という概念はありません。
どれだけ利益が出るのかは、どれだけエントリー時からどれだけチャートが動いたかでで決まります。
10回の取引のうち2回しか勝てなかったとしても「損小利大」を心掛けて取引すれば利益は出せます。
1pips=1万円の取引をしていたとき、10pips=10万円で損切りをした取引が8回あったとしても、50pips=50万円の利益を出した取引が2回だった場合、20万円の利益が出せるのです。
ここまで挙げただけでも、FXの方が明らかに優位性があることがわかると思います。
是非、FXの優位性を認識していただき、凄腕FXトレーダーを目指してください。
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